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動物園、水族館、どうぶつのいるところへ。

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Urban Wild Otters -1

There're many wild otters in Singapore, I heard.

So I took off work to go on a vacation to spot smooth-coated otters.

 

 

 

 

シンガポール共和国

 

マレー半島の先端に位置し、北緯1度ちょっとの実質ほぼ赤道直下な場所にあります。国土は東京23区ほどの広さで、日本から直行便で7時間ほど。国土が広くないので空港から都心部までもタクシーで20-30分などという観光客に優しい国/街。

 

 

 

 

前回の訪問は2015年。

シンガポールに行ったのはオオカワウソを一目見るため。

 

a-to-z.hatenablog.com

 

じっさい今現在でもオオカワウソが見られる日本から一番近い場所、であることに違いないです。なんならリバーサファリには今回も訪れました。それはそれはもう満喫しましたよ。この↑記事のときのように子供こそ居なかったけれどやっぱり世界最大のカワウソを間近で見るとガラス越しとはいえ迫力があるし、それでいて愛嬌があってたまらないのです。

 

 

 

 

今回2019年の最大の目的は「野生のカワウソを見るため」

近年、地元市民団体によってそのカワウソたちの動向がほぼデイリーでSNSに投稿されています。投稿されるアーバンでワイルドなオッターたちを、ひと目みてみたい。もしこの目で見られるというのなら、その場所を訪れてみたい。カワウソじゃなくてもオタクならこういう心は持ち合わせているでしょう。それです。

 

野生ウソの探索は全部で二日間でした。今回の記事はその一日目の様子です。

 

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変な時間のフライト&機材繰りで成田の離陸が遅延したこともあり、探索一日目はのんびり観光することにしました。

観光がてらSNSでよくカワウソたちの写真が投稿されている場所でも散歩することにしようか。下見だ下見。二日目の探索のために土地勘がない場所の地理関係を理解しておこう。そんな目的でした。

ふらふら歩くわけだしカワウソに会うわけがない。でも万が一会えたらアレなのでカメラを持っていこう。事前にコンタクトした地元ウソラーさんの助言のとおり双眼鏡も持っていこう。ラッキーだったら2時間くらいブラブラしてたら見られるよ、って。教えてくださったレンタサイクルは手続きできませんでした。ってこれフル装備じゃん。重い。どう見たって観光地ぶらぶらする装備じゃないよねこれ。

そんな小言を吐きながらいざ宿を出発。

 

MRTダウンタウン駅から地上に出ます。税関でWhat's your purpose?って聞かれてSightseeingって答えた以上いちおう私も観光客のひとり。なので話の種にマーライオンを見て、水辺をてくてく歩いてゆきます。

 

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ポイ捨て禁止の割には結構ペットボトルやビニールが水面に浮かんでいるのですね。

 

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ん?ゴミじゃない!?カワウソだ!!!

 

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探索開始20分にしてあっさり発見してしまいました。

 

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最初に見つけた個体を追いかけると、また別個体も発見。

 

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君ら水中レスリングしてる場合じゃないよ。なんなんだよ。

初日に見られると思っていなかったのでこっちは気が動転しています。

 

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群れが巣としているスポットにたどり着きました。

 

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どうやら噂通り捕り放題のおさかなブッフェ状態みたい。

 

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いい食べっぷりです。

 

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距離も近いので息継ぎやムシャムシャ音まで聞こえてきます。

 

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がつがつ…

 

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んブチィ!

 

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コツメやツメナシと違い指の間の水かきが発達しており、魚の持ち方が彼らのそれと異なるのがよくわかります。

 

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水かきが発達している分、コツメたちのように指を単体で動かすのが苦手そう。そして爪がするどいぞ。

 

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飼育下で観たことのないビロードカワウソを飼育下の個体を観るかのような距離感で観ています。初日に。

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おりゃーっ。

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食べたら水中レスリング、というのも見慣れた風景。

けれども野生下の個体たちレスリングしていて、それが目の前にいるというのがにわかに信じ難い。なんだこりゃ。何を見せられているのだ。

 

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…少し場所を移動しました。

 

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やっぱ顔つきがコツメやツメナシ、ユーラシアやカナダ、オオカワウソともまた違いますね。しいていうならばコツメかな。

 

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この場所はクネゴロするのに利用されているようです。

 

 

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ん?

 

彼らの巣の真上の橋がまさにマラソンのコースだったようで、その翌日に見に行ったこともあってまさにコース横のパーテーション解体工事が行われていたのです。通行人や軽車両の通る音に関してはほとんど気にすることなく、金属がぶつかる大きめの物音がすると首を高く伸ばして様子をうかがっていました。

 

 

www.sports-info.co.jp

 

開催日もこの巣にいたのかな。だとしたらすごいぞ都会っ子!

 

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すんすん…

 

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顎の下をぽりぽり。

 

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目が合うと…緊張が走ります。

 

 

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実は、とあるアクシデントでこのポジションにいたカワウソ近づきすぎてしまいました。すぐに引き下がったのですが思いっきり威嚇されました。後からわかったことなのですが、この奥にチビが隠れていたのです。そりゃママウソもピリピリするわな。

 

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にしても、都会のど真ん中に野生カワウソがいるなんて。どえらい場所に来てしまいました。

 

 

 

 

 

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そして、土砂降りの雨が襲ってきたのでこの日は撤退することにしました。

探索二日目のことはこちらからどうぞ。

a-to-z.hatenablog.com

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